静岡県西部、天竜川の河口に位置する「掛塚」は、かつては「掛塚湊」が栄え「遠州の小江戸」と呼ばれ、江戸や大坂の中間の湊として栄え、天竜川上流からの良質な木材や物資を大量に運んでいました。当時の繁栄を今に伝えるのが、毎年10月第3土・日曜日に「貴船神社」で行われる「掛塚まつり」です。 御神事では、浦安の舞が奉納され、ご神体を載せた御神輿が町内を渡御します。9つの町内からは絢爛豪華な屋台が曳き出されます。この屋台は、良質な木材をふんだんに使い、総漆塗り・金箔が施され、天幕の刺繍も豪華です。さらに彫刻は、信州諏訪の立川和四郎やその一門、尾張名古屋の早瀬長兵衛一門、関東の後藤流が施したものもあり美術的にも高い評価を得ております。お囃子は、小太鼓・大太鼓・しの笛が使われ、道中は優雅で厳かな曲、神社曳き込み曳き出しにはテンポの速い曲が奏でられます。このお囃子は静岡県民俗文化財に指定されております。
![]() 令和2年 手打ち式 |
2020-10-19 令和2年 貴船神社例祭は終了いたしました。 New
2020-09-08 令和2年 屋台曳き廻し中止。